本の読み始めはマラソンの出だしと一緒だから

短編集が苦手。
どうしてなんだろうって考えるけど、
一つのストーリーで、
じっくりと物語を読み込みたいのかなって。

前に読んだ何かの本で、
本の読み始めはマラソンの走り始めと同じ、
って書いてあるのを読んだ。


ペースを合わせて走りながら、
どんな内容の本か探っていく作業。

私はたぶんその作業が少し苦手なんだと思った。
短編集になると、
その作業を数回行わなくてはならない。
それが苦痛なんだと思った。


↑湊かなえさんの『ポイズンドーター・ホーリーマザー』

前知識なく読み始めたら、
短編集なんだとちょっと残念な気持ち。

でも不思議。
湊かなえさんの短編集。
どのお話も、最初の数行で設定が入ってくる。
なんだったら最初の一行で分かるものも。

長編の『告白』なども、
後半怖くて怖くて身震いしながら読んだけど、
短編集もサクッと怖くて面白かった。


『望郷』『絶唱』も短編集なのかな。
今回湊かなえさんの凄さに気づいてしまい、
短編集でも俄然読む気が起きて、
この2作も早速注文してしまいました。